大手チェーンと個人店を掛け持ちして気づいた、40代女性が後悔しない職場の選び方

働き方・掛け持ち

「次の職場、失敗したくない」そう思いながら働き続けている40代・50代の女性は多いのではないでしょうか。

私は今、大手飲食チェーンに21年勤めながら、週2回だけ個人の弁当配達店を掛け持ちしています。まったく違う職場を同時に経験して、初めて見えてきたことがたくさんありました。

この記事では、その両方のリアルな体験をもとに、「40代女性が後悔しない職場の選び方」をお伝えします。転職や掛け持ちを考えている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

私の掛け持ち状況

メインは大手飲食チェーンの現場管理スタッフ。21年というキャリアのなかで、ルーティンのこなし方も、人との付き合い方も、それなりに身についてきました。

サブは週2回、個人の弁当配達店での仕事。こちらはまったく違う世界です。少人数で、マニュアルもなく、スタッフ同士の距離感も独特。「大手に慣れた自分には合わないかも」と感じることも正直あります。

それでも続けているのは、この「外側から職場を見る経験」が、今後の働き方を考えるうえでとても大きなヒントになっているからです。

大手チェーンで働くリアル

良かった点

何といっても「仕組みがある安心感」です。マニュアルが整っていて、やるべきことが明確。評価の基準もわかりやすく、長く勤めるほど居場所が安定していきます。

福利厚生や有給の取りやすさも大手ならでは。体調が悪い日や家庭の事情がある日も、ある程度融通が利くのは助かります。21年間続けてこられたのも、この安定感があったからだと思っています。

また、同世代の仲間が多く、「同じ立場の人がいる」という心強さもあります。40代・50代のスタッフが普通にいる環境は、精神的な安心につながっています。シフトの融通が利くことも、家庭と仕事を両立させながら長く働いてこられた大きな理由です。

研修や教育制度がしっかりしている点も見逃せません。新しい業務を覚える際も、手順書があるので自分のペースで学べます。「何を聞けばいいかわからない」という状況になりにくいのは、大手ならではの強みだと感じます。

しんどかった点

ルールが多い分、融通が利かない場面も多いです。「こうしたほうが絶対効率いいのに」と思っても、マニュアル優先で動かなければならないことも。現場の声がなかなか上に届かないもどかしさは、長く勤めれば勤めるほど感じるようになりました。

また、組織が大きいほど人間関係も複雑になります。世代間のギャップ、上下関係、派閥のようなもの……21年のなかでは、そういうしんどさも経験してきました。特に40代になってからは、若いスタッフとのコミュニケーションに気を遣う場面が増えてきたと感じています。

個人店で働くリアル

良かった点

週2回という少なさは、「深入りしなくていい」という気楽さにつながっています。職場の人間関係に必要以上に巻き込まれず、余計な責任感を背負わなくて済む。大手での仕事との気分転換にもなっていて、それが意外と続けられている理由かもしれません。

一般的に個人店はアットホームな雰囲気が多く、スタッフ同士の距離が近いのが特徴です。マニュアルがない分、大手ほど縛られることなく働けるゆるさがあります。「決められた通りにやるより、自分で考えて動きたい」という人には向いているかもしれません。

また、個人店ならではの「人の顔が見える仕事」という実感もあります。お客さんとの距離が近く、「ありがとう」が直接届く環境は、大手とはまた違うやりがいを感じさせてくれます。

しんどかった点

マニュアルがないということは、「暗黙のルール」が多いということでもあります。何が正解かわからず戸惑うことが多く、大手に慣れた身には最初かなりしんどかったです。

週2回しか入らないので、全体像が見えにくいのも悩みどころ。「外側にいる感覚」がぬぐえず、完全に溶け込めているとは言えない状態が続いています。決まりが曖昧なため、同じ状況でも日によって対応が違うことがあり、どちらが正しいのか迷うことも少なくありません。

両方やってわかった、40代女性への本音

大手は「安定」、個人店は「ゆるさ」。どちらが良いかは、その人が何を大切にするかで変わります。

ただ、40代・50代になって感じるのは、「職場選びは条件だけじゃない」ということです。

体力的に無理がきかなくなってきたこの年代、続けられる職場かどうかが一番大事。給与や時間帯より、「自分がそこにいてしんどくないか」を優先するようになりました。

掛け持ちをしてみてよかったのは、「比べる軸ができたこと」。1つの職場だけにいると、それが当たり前になってしまって、しんどさに気づきにくい。別の環境に身を置くことで、自分が何を大切にしているかが見えてきます。

たとえば私の場合、「ルールがあることで安心して動ける」タイプだと改めてわかりました。個人店の「ゆるさ」は悪くないけれど、それが心地よいかどうかは人によって全然違う。自分の性格や体力、家庭との兼ね合いを正直に見つめてから、職場を選ぶことが大切だと感じています。

転職や掛け持ちを考えているなら、まず「今の職場のどこがしんどいか」を書き出してみてください。その答えの中に、次の職場に求めるものが見えてくるはずです。

職場見学・体験入社で必ず確認してほしいこと

転職や掛け持ち先を選ぶとき、求人票だけではわからないことがたくさんあります。実際に足を運んで、次のことを確認することをおすすめします。

  • スタッフ同士の会話のトーン(ピリピリしていないか)
  • 40代・50代のスタッフが実際にいるか
  • 体力的にきつい作業がどれくらいあるか
  • シフトの融通は実際に利くか(口頭でなく実態として)
  • 困ったときに相談できる人がいる環境か
  • 入ってすぐに一人で動かされる環境ではないか

「なんとなく雰囲気がいい」だけでなく、「自分がここで長く働けるか」という視点で職場を見ることが、後悔しない選択につながります。

40代・50代はまだまだ働ける年代です。焦らず、自分のペースで、長く続けられる職場を選んでほしいと思います。「長く働ける職場」こそが、この年代の最大の財産になると、私は21年の経験から確信しています。

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